【はじめに】確定申告書の控えを紛失しても大丈夫です!
住宅ローンや奨学金の手続きなどで「確定申告書の控え」が急に必要になり、お困りではありませんか?
結論から言うと、控えの「再発行」はできませんが、所得を証明する方法は複数ありますのでご安心ください。
この記事で分かること
🔶条件に合った手続き方法を診断できるフローチャート
🔶オンラインで控えを入手する方法(詳しい手順の画像掲載)
🔶閲覧請求と開示請求の徹底比較表
🔶「閲覧請求」で申告書の控えを確認する方法(詳しい持ち物やポイントを解説)
🔶「開示請求」で申告書のコピーを入手する方法(詳しい持ち物など解説)
🔶よくある質問をQ&A方式で解説
この記事では、国税庁が定める正式な手続きを、誰にでも分かるように図解を交えて解説します。

監修:駒田 裕次郎
駒田会計事務所【コマサポ】代表
【来歴】大手監査法人の経験を活かし、創業支援・補助金サポートを中心とする「駒田会計事務所」を東京・渋谷に設立。資金調達や事業計画の作成、税務や経営相談まで顧客に寄り添うきめ細やかなサポートを提供。
【実績】創業融資・補助金の支援実績は、累計3,000件以上(2025年1月末現在)
【所有資格】公認会計士・税理士・認定支援機関
「一人ひとりの起業家の成功を願い、日本の未来を明るくする」をモットーに、日々奔走。
目次
住宅ローンや融資の手続きに「確定申告書の控え」が必要になることがあります。
この記事では、確定申告の控えの紛失した場合でも所得を証明する方法を分かりやすく解説します。
コマサポでは、日本政策金融公庫の申請代行サポートを行っております。
書類準備・創業計画書の作成サポートから面接対策までトータルサポートしているので、不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
【2025年からの重要変更】税務署の「収受日付印」は廃止されました
まず知っておくべき重要なお知らせです。
2025年1月から、税務署の窓口で紙の申告書を提出しても、控えへの収受日付印(受付印)の押印は廃止されました。
詳しくは国税庁の「令和7年1月からの申告書等の控えへの収受日付印の押なつについて」をご確認ください。
もしも「ハンコが押してある控え」を求められても慌てないで大丈夫です。
金融機関などにも国税庁から周知されていますので、収受日付印(受付印)の押印がないものを提出して問題ありません。
今後は、この記事で紹介するe-Taxでのデータ保存や「申告書等情報取得サービス」などが、提出の証明として重要になります。
あなたはどれ?状況に合わせた最適な手続き診断フローチャート
あなたの状況(e-Taxを利用しているか、マイナンバーカードを持っているか、緊急度など)によって、最適な手続き方法は変わります。
ここでは、あなたの条件に合った手続き方法を簡単に診断できるフローチャートを用意しました。
まずは、最適な手続きを確認しましょう。

下の項目で各手続きについて詳しく解説しています。
【最速・推奨】e-Tax利用者向け!オンラインで控え(PDF)を入手する3つの方法
e-Taxで申告した場合、税務署に行かなくても控えに代わるデータを取得できる可能性が高いです。
e-Taxで申告した場合は、まずはこちらを試すことをおすすめします。
方法①:申告書等情報取得サービス(マイナンバーカードが必須)
申告書等情報取得サービスとは、過去3年分の申告書等の情報をPDFファイルで取得できる最も便利な方法です。
確定申告書等を紙で提出した場合でも、申告書等情報取得サービスを利用すれば、e-Taxを通じて過去分の申告書等をPDF形式で取得することが可能です。
また、e-Taxの場合は確定申告書のデータを送信した後の申告データと受信通知データが控えの代わりとなります。
確定申告をした際に印刷して保管しておくと便利です。
利用条件
下記2点が必要です。
🔷マイナンバーカード
🔷e-Taxの利用者識別番号
方法②:e-Taxソフトでメッセージボックスを確認する
e-Taxを利用して申告した場合は、メッセージボックスに届く「受信通知」や申告データ(.xtx形式)控えの代わりとなります。
こちらの受信通知からPDFを取得・印刷することが可能です。
⚠️注意点
受信通知の保存期間には限りがあります(過去分は1900日程度)。
見つからない場合は他の方法を試しましょう。
📩メールボックスから印刷

PDF形式で帳票が表示されますので、必要に応じて印刷を行ってください。
PDFファイルとして保存することも可能です。
出典:e-Taxソフト「メッセージボックス」についてよくある質問
方法③:確定申告書等作成コーナーでPDFを再出力する
過去に確定申告書等作成コーナーを利用して申告書を作成した場合は、過去のデータから申告書のPDFを再度保存・印刷できることがあります。
📄確定申告書等作成コーナーでPDFを再出力する手順
1️⃣e-Taxのサイトにアクセス
2️⃣「確定申告書等作成コーナー」をクリック
3️⃣「作成再開」をクリック
4️⃣「参照」から保存ファイル(.dataファイル)を選択し「保存データ読込」をクリック
5️⃣読み込んだデータの内容について表示されるので「所得税の確定申告書作成再開」をクリック
6️⃣「帳票表示・印刷」をクリック7️⃣確定申告書(PDFファイル)がダウンロードされるため、印刷する
上記の方法でファイルが見付からなかった場合は下記の方法をお試しください。
🔍dataファイルが見つからなかった場合
1️⃣e-Taxのサイトにアクセス
2️⃣「確定申告書等作成コーナー」をクリック
3️⃣「申告内容確認コーナー」欄の「送信した申告書等の表示」をクリック
4️⃣「参照」から保存ファイル(.xtxファイル)を選択し「電子申告等データ読込」をクリック
5️⃣読み込んだデータの内容について表示されるので正しければ「次へ」をクリック
6️⃣「帳票表示・印刷」をクリック→ボタン横にメッセージが表示されるので「ファイルを開く」をクリック
7️⃣確定申告書(PDFファイル)がダウンロードされるため、印刷する
税務署で行う2つの手続き:「閲覧請求」と「開示請求」
次の場合は、税務署での手続きが必要です。
🏦税務署での手続きが必要な方
🔷e-Taxで解決しなかった
🔷マイナンバーカードを持っていない
🔷書面で申告した
税務署の手続きは、「閲覧請求」と「開示請求」の2つの方法があります。
それぞれ特徴がありますので、下記の比較表をご確認いただき、ご自身に合った方法を選びましょう。
🔍閲覧請求と開示請求の徹底比較表
| 項目 | 💻閲覧請求 | 📄開示請求 | |
| 💡目的 | ◽過去の申告書が閲覧する | ◽過去の申告書の写しを交付してもらう | |
| 📄得られるもの | ◽過去の申告書を撮影したデータ | ◽過去の申告書の写し(控え) | |
| 💴手数料 | ◽無料 | ◽200~300円 | |
| ⌛所要時間 | ◽当日中(税務署の開庁時間内) | ◽開示・不開示の決定は30日以内 ◽開示通知後、控えの再発行が可能 | |
| 💻申請方法 | ◽税務署の窓口で「申告書等閲覧申請書」を提出 | ◽以下の申請方法で「保有個人情報開示請求書」を提出
| |
| 👍メリット | ◽その場ですぐに中身を確認できる ◽料金がかからない | ◽申告書控えが取得できる ◽税務署に行かずに申請することができる(オンライン・郵送) | |
| ❌デメリット | ◽税務署に行く必要がある ◽申告書控えは取得できない(自分で撮影したデータのみ取得可能) | ◽交付まで時間がかかる ◽手数料がかかる | |
| 👌こんな人におすすめ | ◽税務署に行くことができる ◽申告書控えは不要だから、とにかく中身をすぐ確認したい、撮影したデータで良い | ◽税務署に行くことができない ◽時間がかかっても申告書控えがほしい |
出典:国税庁「申告書等閲覧サービスの実施について」/国税庁「開示請求等の手続」
下の項目で「閲覧請求」と「開示請求」の詳しい手順や持ち物を解説しています。
【お急ぎの方向け】「閲覧請求」で申告書の内容を確認する方法
急ぎで証明が必要な場合や、控えを提出しない場合は、この閲覧請求を活用するのがもっとも手軽な方法のひとつです。
👍おすすめの人
🔷「とにかく所得金額だけ確認したい」という方
🔷控えのコピーは不要で、写真だけでいいという方
手数料は無料で、税務署に行けば原則その場で内容を確認できます。
👌ポイント
🔷閲覧時には、メモを取ることが可能です。
🔷写真撮影も認められています。
ただし代理人の場合は、委任状にその旨を記載しておく必要があります。
Step1. 管轄の税務署へ事前連絡
まずは管轄の税務署を調べて連絡しましょう。
訪問日時を予約し、何年分の申告書を閲覧したいか伝えておくとスムーズです。
管轄の税務署が分からない場合は、国税庁「税務署の所在地などを知りたい方」をご確認ください。
Step2. 必要書類を準備する(持ち物チェックリスト)
税務署で閲覧請求を申請する場合の持ち物は下記の通りです。
💼【閲覧請求】持ち物チェックリスト

【書類の写しが必要な方向け】「開示請求」で申告書のコピーを入手する方法
「控えをなくしてしまった」「過去の申告書のコピーが必要になった」そんな時におすすめなのが開示請求です。
👍おすすめの人
🔷住宅ローン審査などで控えのコピーの提出が必要な方
⚠️注意点
開示請求の場合は、申請から交付まで約2週間~1か月かかります。
融資などで「過去2年分」を求められることもあるため、早めに申請しましょう。
各手続きで必要な書類は国税庁「開示請求等の手続」からダウンロードできます。
ご確認ください。
方法①:税務署の窓口で申請する場合
最も基本的な方法は、税務署の窓口で開示請求を行うことです。
職員の案内のもと、その場で手続きの申請を行えます。
💼【開示請求(窓口)】持ち物チェックリスト

方法②:郵送で申請する場合
税務署に行くことが難しい場合は、郵送で申請することも可能です。
窓口で申請する場合に比べて、必要書類が増えるので注意しましょう。
💼【開示請求(郵送)】持ち物チェックリスト

方法③:オンライン(e-Tax)で申請する場合
税務署に行くのが難しい場合や、手数料を少しでも抑えたい場合は、オンライン(e-Tax)で申請がおすすめです。
納付もATMやインターネットバンキングを通じて行えるため、自宅で全て完結できる便利な方法です。
💼e-Taxで申請する際の提出書類

代理人が手続きを行う場合の必要書類
本人が税務署に行けない場合、代理人による申請も可能です。
ただし、代理人の場合は必要書類が通常とは異なるため、事前に確認し、しっかり準備しましょう。
任意代理人(友人・家族など)の場合
友人・家族などが代理で手続きを行う場合は、任意代理人としての申請になります。
💼【任意代理人】持ち物チェックリスト

閲覧請求で写真撮影が必要な場合は委任状にその旨を記載しましょう。
記載がない場合は撮影できないことがあります。
法定代理人(成年後見人など)の場合
法定代理人(成年後見人など)の場合は、上記(任意代理人の必要書類)に加え、委任状の代わりに戸籍謄本など、法定代理人であることを証明する書類の原本(30日以内発行)が必要です。
📄法定代理人であることを証明する書類(書類の原本・30日以内発行)
🔷戸籍謄本
🔷戸籍抄本
🔷登記事項証明書
よくある質問(Q&A)
法定保存期間である原則7年です。
それ以前のものは破棄されている可能性があるため、事前に税務署へ確認してください。
郵便局や法務局で購入できます。
コンビニでは購入できません。
相続人であれば、戸籍謄本などを揃えることで請求可能です。
年末調整については、こちらの記事もご参考ください。
「年末調整とは?初めての担当者でもわかる目的・やり方・流れを徹底解説!」
もう困らない!確定申告データの賢い保存方法【今後のために】
今回のような事態を避けるため、来年からは申告データをしっかり保存しましょう。
📄書面で提出する場合
提出用と控え用の2部を作成し、必ず一緒に保管することをおすすめします。
💻e-Taxで申告した場合
申告データのPDFと受信通知をセットでクラウド(Google Driveなど)に保存するのが最も確実です。
まとめ
今回は、確定申告の控えを取得する方法について解説しました。
記事の内容は下記の通り。
🔷2025年から控えへの収受印は廃止。e-Taxでの証明が主流に。
🔷e-Tax利用者でマイナンバーカードがあれば「申告書等情報取得サービス」が最速。
🔷書面申告の場合、内容確認だけなら「閲覧請求」、写しが必要なら「開示請求」
🔷開示請求は時間がかかるため、必要と分かったらすぐに申請しましょう。
手続きに不安を感じる方も少なくないと思いますが、状況に合わせて最適な方法を選べば、スムーズに手続きを進めることができます。
無事に手続きが完了し、あなたの目的が達成されることを願っています。
なお、融資の申請の際にも確定申告の控えが必要です。
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